投資顧問

2018年4月の仮想通貨市場を振り返る ~個別通貨の高騰理由・5月の展望~

2018年4月は、仮想通貨市場にとって大きな動きのある月となった。

兆候は、3月末からあったが、4月2週目に入り基軸通貨ビットコインが上昇相場へとトレンド転換した。

このことにより、ビットコイン市場の出来高が急増し再び資金流入が増加すると考えられる。

2018年4月の仮想通貨の動き

まずは、仮想通貨市場全体の動きを時系列で追っていきたい。

ポイントはレンジ相場とトレンド転換が考えられる。

因みに今回の場合は、基軸通貨ビットコインが仮想通貨市場全体の流れを変えたため、ビットコインチャートで市場を解説していこう。

4月に入る前からレンジ相場となっていた

4月の仮想通貨市場を分析するにあたって、上昇相場・チャートだけを見ていると大切なポイントに気付かないので注意が必要だ。

つまり、上昇相場へと転換する兆しのあるチャートに注目することが大切だろう。

上昇相場になる前とは、今回で言えば 3月末から 4月11日以前のこととなる。

この時期は、下落基調が止まりレンジ相場で推移している。

つまり、売り圧力が抜けて、新たな方向性へと動く準備段階と考える事ができるだろう。

移動平均線で見ても底値が堅く見える

次に、4月初めからのチャートを、移動平均線で分析していく。

因みに、今回の場合は短期移動平均線が25日・中期移動平均線が75日とする。

この設定で4月のチャートを見てみると、4月1日あたりから既に移動平均線の下落の動きが緩やかになっており、この時点で上下何らかの変化が起きることが分かる。

そして、4月12日の急騰でローソク足が、短期移動平均線を上抜ける形となり、ゴールデンクロスほどのサインではないが、市場の方向性に変化が起きていると判断することができるだろう。

2018年4月12日以降は上昇トレンド

4月12日の高騰からは、分かりやすいチャートといえる動きで上昇傾向へと相場が形成されている。

また、多くのアルトコイン含め仮想通貨市場が上昇トレンドへと動き始めた。

移動平均線でチャートを見てみると、4月18日から19日にかけて短期・中期移動平均線ともに上向きのグラフへと変化している。

このサインだけを見ても仮想通貨市場全体のトレンドが、レンジ相場から上昇相場へと転換したと見ることができる。

個別通貨の動き

2018年4月の個別通貨の動きは以下。

ビットコイン(BTC)

基軸通貨ビットコインは、仮想通貨投資初心者でも分かりやすい上昇相場の初期段階といえる。

特に、4月に入ってから下落相場が終了し、レンジ相場で推移していたことと、出来高も落ち着いていたので、売り圧力が抜けたと考える事ができた相場・チャートといえるだろう。

イーサリアム(ETH)

イーサリアムもビットコインのチャートに沿うような、価格変動が起きていたと言える。

つまり、ビットコインと同じく比較的チャート分析がしやすい形だったといえる。

また、NASAが自動運転方式の宇宙探査船に、イーサリアムのブロックチェーン技術を活用する趣旨を発表したことも上昇要因といえるだろう。

リップル(XRP)

リップルの場合も、ビットコインが高騰した4月12日に価格が高騰しているのが分かる。

また、4月末時点では、他の通貨と比較して急速な上昇を記録しているので、ロングポジションにとっては利益確定チャンスといえるだろう。

上昇要因としては、基軸通貨の上昇と、リップル社が投資ファンドBlockchain Capitalへ約26.5億円のリップルを出資したことが大きい。

また、この出資を行った事により、リップルが様々な分野へ活用される可能性も高まったと言える。

ビットコインキャッシュ(BCH)

ビットコインキャッシュは、4月の相場で2段階の上昇を記録している。

1回目は、ビットコインの高騰に追随した形で、4月12日に上昇したチャートだ。

そして2回目が、4月18日に記録した高騰だろう。

この時に、短期移動平均線を上抜けたことも上昇トレンドへ転換したとかんがえることが出来る。

この時の要因の1つとして、Antpool(マイニングプール社)が行ったburnにより、ビットコインキャッシュの売り圧力が弱まったことが考えられるだろう。

ライトコイン(LTC)

ライトコインは、仮想通貨市場の上昇基調に沿って、4月12日から上昇トレンドへ転換したと考えられる。

チャートの特徴としては、他の仮想通貨より緩やかな上昇基調なので、移動平均線で確認すると、上昇サインが4月下旬で出てくる。

上昇要因としては、アメリカの企業、Aliant Payment Systemsと提携することが発表された

この提携により、今後世界的に利用されている、クレジットカードの決済処理にライトコインが利用可能になるだろう。

モネロ(XMR)

モネロは、4月12日・4月18日と2回高騰が起きたこともあり、4月末には、移動平均線にゴールデンクロスの兆候が見えることが分かる。

上昇要因としては、仮想通貨市場が上昇基調となっていることで、モネロも買い圧力が高まったことが考えられる。

しかしモネロ自体は、ASIC問題によりハードフォークを実施したので、市場全体の上昇基調の下支えが無ければ、売り圧力が強まったとも考えられる。

ネム(XEM)

ネムも仮想通貨市場の上昇基調に沿って、4月上旬から上昇トレンドへと転換した。

しかし、時価総額10位以内の仮想通貨と比較して、上昇傾向がやや弱い状態で推移している。

例えば、4月12日のビットコイン高騰の際も、ネムは上昇して短期移動平均線より上抜ける形となったが、レンジ相場気味だった。

上値が重い相場と見ることもできるが、売り圧力が強まるようなネガティブ材料も4月時点では出ていないので、緩やかな上昇基調として考える事ができる。

5月の展望

大きなネガティブ要因がなければ、5月も引き続き上昇傾向で進んでいくことが予想される。

また、金融資本家や機関投資家が、仮想通貨市場へ資金投入する動きもあるので、それによる出来高が急増した場合には、価格帯が更に大きく上昇する可能性があるだろう

2018年4月の仮想通貨 まとめ

4月の仮想通貨市場は、順張り投資をメインとしている仮想通貨投資家にとって、良い相場といえる動きだっただろう。

主な要因としては、売り圧力が徐々に抜けたことによる、心理的不安感が解消されつつあったこと、確定申告シーズンがひとまず完了したことが考えられる。

また、個別通貨も出資や他分野からの技術利用の検討などで、買い圧力が高まったと考えられる。

引き続き2018年の仮想通貨市場に注目しておきたい。

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