有機ELディスプレイ関連銘柄

ポスト液晶として、次世代ディスプレイの中でも特に注目度が高いのが有機ELディスプレイだろう。液晶で必須となっていたバックライトが不要になったことで生まれたスペース。これにより、テレビやスマートフォンがより薄型になることが実現でき、低消費電力という点も期待されている理由だ。2017年に入って早々に国内の大手電機メーカーが続々と有機ELディスプレイを用いた大型テレビを発表していることでも、既に各企業による商戦は始まっており、そんな話題を呼んでいる有機ELディスプレイと関連銘柄に着目したい。

有機ELディスプレイ関連銘柄リスト

コード銘柄名企業情報・業務内容株師孔明の注目度
4902コニカミノルタ複合機(MFP)、プリンターなどを主に取り扱う、日本の電気機器メーカー。★★★
6753シャープ日本の大手電機メーカー。現在は外資系企業傘下となっている。★★★★
6740ジャパンディスプレイソニー・東芝・日立製作所が共同となって中小型液晶ディスプレイ事業を統合し設立した会社。 ★★★★★
5401新日鉄住金粗鋼生産量において日本国内最大手、世界でも第3位の規模を持つ日本の大手鉄鋼メーカー。★★★
4112保土谷化学工業染料・曹達化学を主に、機能性樹脂や電子材料なども手掛ける企業。★★★★
5019出光興産石油類の精製・販売等を行っている日本のエネルギー企業。★★★
6986双葉電子工業「蛍光表示管」「金型用部品」「ラジコン機器」などを取り扱う、国内大手の蛍光表示管製造会社。★★★
6752パナソニック国内大手の電機メーカーで、エレクトロニクス分野はもちろんの事、住宅分野なども手がけている企業。★★★★

有機ELディスプレイと関連銘柄

有機ELディスプレイ

有機ELとは「有機エレクトロルミネッセンス」の略称であり、特定の有機器物に電圧をかけると発行する特性を持っている。液晶に次ぐ、次世代型のディスプレイとして注目を集めており、2000年代に入ったころから各メーカーが生産に乗り出している。量産という問題で液晶との市場競争には中々勝つことができないでいたが、2002年に韓国のサムスン、2004年にはソニーがそれぞれ小型有機ELパネルの量産に成功している事は周知の事実だ。

2007年にソニーが世界初の有機ELテレビを発売したことを皮切りに、国内では携帯電話や音楽プレーヤーといった携帯機器に小型有機ELが使われ始めた。そして更に2009年にサムスンが自社スマートフォンやタブレットに有機ELを採用することによって、有機ELの市場を拡大する形をとっている。

その後、サムスンとLGがテレビ用の大型パネルの量産に成功するなど、事実上この2社で有機EL市場は独占状態になっていた。2016年にApple社から発売されているMacBook Proにおいてもサムスンがパネルの供給をしていることからもその普及はよくわかる。そして2017年の1月に入ってから、日本国内の3社が次々と有機ELテレビに再参入。しかしながら、現在のところ大型有機ELパネルの量産に成功しているのはLGのみとなっている。

有機ELディスプレイが注目される理由とは?

2020年には出荷数量が液晶よりも上回ることが予測されている。更に2030年には5兆円近い市場が試算されている成長マーケットでもあり、今後の各メーカーの動向に注目が集まっているのはお気づきだろうか。現在の市場では、その8割以上がスマートフォンに使われていると言われ、今秋にApple社から発売が予想されているiPhone8でも有機ELパネルが採用されるのではと噂されている。特に人気のあるiPhoneなだけに、搭載されることになれば、他のスマートフォンを製造販売している企業も、確実に市場へと参入してくるだろう。

そして当然有機ELテレビにも期待が寄せられている。実質大型有機ELパネルの量産を行っているのはLGのみだが、各メーカーが研究を進めており、試作ラインを稼働する目途が立っている企業も存在しているという。現在、有機ELテレビではLGがほぼ独占をしているが、テレビ市場全体で見ると、それはわずかな数字でしかなく、他メーカーが入り込む余地はいくらでも潜んでいるとにらむ。日本国内の大手4社が画像が鮮明な大型有機ELテレビを発表していることからも、競争が激化することが考えられるのではないだろうか?

生産技術を改善できるかに注目

薄型で軽く、消費電力も最小限で済むといったメリットがあるが、問題視されているのが、その生産コストである。実際に先日、国内電機メーカーより発表された大型有機ELテレビも決して安いと言えるような値段ではない。その大きな理由として、生産する際に高い技術力が求められることにある。そのために、非効率な生産となってしまい、結果として現段階では値段も張ってしまっている現状にある。

量産技術も確立されていないために、有機ELディスプレイは製造が非常に難しいとも言える。今後の課題として、いかに消費者が安く購入できるかにかかってくるだろう。そのために効率的な製造方法をいち早く取り入れることが各メーカーの課題ともなっている。

有機ELディスプレイ関連銘柄【本命】

【6740】ジャパンディスプレイ

中小型液晶パネルにおいて世界でもトップクラスのシェアを誇っている。産業革新機構が主導となり、日立、東芝、ソニーの事業を統合し発足している。
有機ELディスプレイは日本メーカーの中でもいち早く、開発に取り組んでいたが、一番に注目をすべき点は、パナソニックとソニーの有機ELパネル事業を統合したJOLEDを子会社化したことに注目を集めている。液晶パネル大手としても、この統合は大きな動きであり、今後、有機ELパネルの両事業で運営していくことで、韓国や中国メーカーに対抗していく点で、有機ELディスプレイ関連銘柄において注目すべき企業のひとつだろう。

有機ELディスプレイ関連銘柄【おすすめ】

【6753】シャープ

液晶パネル、白モノ家電、スマホ等を展開している言わずと知れた国内電機大手メーカーだ。2016年8月に台湾の鴻海精密工業の子会社になっている。
鴻海精密工業傘下で経営再建を進める同社は、かねてより有機ELディスプレイの開発に力を注いでいる。スマートな事業が盛んなだけに、中国の河南省にスマートフォン向けの有機ELパネルが量産できる工場を新設する動きもあり、今後、有機ELディスプレイ関連銘柄では中心的な存在になるだろう。

有機ELディスプレイ関連銘柄【注目】【出遅れ】

【5401】新日鉄住金

2012年に国内鉄鋼最大手の新日鉄と同3位の住金が合併し発足。国内最大手であり、粗鋼生産世界で2位を誇っている。
鉄鋼関連事業で盛んな同社だが、新日鉄住金化学がグループ会社に入っており、有機ELディスプレイ関連銘柄においても注目を集めている。特に同社は有機EL用の発光材料に関して、生産を3倍まで高める方針を出しており、株式市場においても現在注目されている。

【4112】保土谷化学工業

精密化学品が収益の柱となっている。他にも機能性樹脂や基礎化学品といった事業を展開。
国内において、有機ELディスプレイ材料のリーディングカンパニーとしても知られており、韓国の子会社を通じて発光材料を製造し、国内のメーカーに提供を行ってきている。国内需要が増すことによって、有機ELディスプレイ関連銘柄でも大きな期待が持てるのではと言われている。

【5019】出光興産

石油類の精製や販売を行っている業界大手。上流原油開発も行っており、昭和シェル石油と業務提携を行うべく協議を行っている。
特に有機ELに関する材料を一括供給できるという強みを持っており、100%子会社である韓国の出光電子材料の有機EL材料製造装置の生産能力を増強するといった積極的な動きを見せており、有機ELディスプレイ関連銘柄でも確固たる地位を築いている。

有機ELディスプレイ関連銘柄まとめ

液晶に代わる次世代ディスプレイとして注目を浴び続けている有機ELディスプレイだが、今までは生産などの問題によって市場でも控えめな状態が続いていたが、2017年は加速度的にブレイクしそうな予感は充分に匂わせている。生産コストの面さえクリアできれば、跳ねあがる期待も高まるため、常に今後の各メーカーの動きに注目しておくべきだろう。

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