有機EL部材・部品関連銘柄

先日も「有機ELディスプレイ関連銘柄」に関して記したが、2017年は有機ELにとって新たな局面を迎える年になるだろう。秋頃に発売が予測されているApple社のiPhone8、国内大手電機メーカーが次々と発売を表明している大型有機ELディスプレイテレビなど、その動きは一目瞭然だ。これまで量産体制がとれていなかったことから、日本メーカーは、韓国のサムスン電子やLG電子にシェアを取られていた。そんな状況下において海外メーカーから絶大な信頼を置かれているのがやはり有機EL部材・部品メーカーだろう。多くの国内電機メーカーがこの商戦に苦しむ中で、唯一奮闘してきたこの関連銘柄に着目しておきたい。

有機EL部材・部品関連銘リスト

コード銘柄名企業情報・業務内容株師孔明の注目度
1518三井松島産主に海外で炭鉱事業などを行う企業。「三井月曜会」の加盟企業でもある。★★★★
3551ダイニック携帯電話や音楽プレーヤなどに使用される有機EL装置内に必要な除湿シート等もてがける企業。★★★
4980デクセリアルズ大手有機ELパネルメーカーにへ、異方性導電膜や光学弾性樹脂などを供給している。★★★
7717ブイ・テクノロジー液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の製造・検査関連装置を主力とした精密機器メーカー。★★★★
5142アキレス有機ELパネルの長寿命化と低コスト化に通ずる「ナノ分散PPy液」という材料を開発。★★★
4112保土谷化学工業染料・曹達化学を主に、機能性樹脂や電子材料なども手掛ける企業。★★★
4005住友化学海外事業にも注力している総合化学大手メーカー。★★★★
5216倉元製作所フラットパネル用のガラス基板などの開発・製造をおこなっている企業。★★★
5019出光興産石油類の精製・販売等を行っている日本のエネルギー企業。★★★★

有機EL部材・部品と関連銘柄

有機EL部材・部品

次世代ディスプレイや次世代照明技術として大きな期待をされている有機ELだが、その発光材料として様々なものが用いられている。まだそれぞれに及第点が見つかっているため、完全な状態とは言えないまでも、各社が更なる研究を進め、開発競争を続けている状態からも、次世代照明技術としての期待が大きい事がわかる。

これらを大きく分けると、高分子型と低分子型が存在する。それぞれ問題点が見つかってはいるものの、現在国内のメーカーのほとんどが高分子型の研究開発を進めている。その理由は、低分子型に比べると製造工程が少なく、低コストで大量生産が可能という所にある。また、低分子型は様々な観点から見ても大型化が非常に困難であるという理由からも、高分子型が優位に立っている。

また、発光層では主に蛍光材料と燐光材料で分けられる。どちらも商用目的として現在用いられている材料として知らているが、燐光材料に関しては青色が十分な特性を持つ材料が開発されていないという理由から、まだ実用化には至っていないというのが現状だ。こちらに関しては、各社が現在研究開発を進めている段階である。

有機EL部材・部品が注目されるその理由

有機ELの特徴としてまず挙げられるのが、これまで市場の中心にいた液晶ディスプレイに比べて、更なる薄型が実現可能だということだ。そして解像度も高く、発光そのものに必要な電圧も低いことからも、消費電力を抑えることができるといったことも期待されている。また寿命面でも、従来のものと比較しても大きく改善されており、特にモバイル機器に関しては十分な寿命を確保できる水準に達していることから、今秋に発売が予測されているiPhone8にも採用が見込まれているのだろう。

また、照明機器としての役割においても、LED照明の後発として開発が進んでおり、実際に東急電鉄自由が丘駅では一部の照明に有機EL照明が導入されていたりと実用化が徐々に進んでいることは明らかだ。現在研究開発段階ではあるものの、発光色は無限大になるとも言われ、世界市場規模において、2020年には1.4兆億円にも及ぶと推測されている。

コスト面の問題に関して

これだけ技術面に関して高い評価を得ているのにも関わらず、何故これまで市場の中心として出回ることが難しかったのだろうか?と投資家の諸兄姉も疑問に思っている事だろう。その理由のひとつとして、まだ及第点がクリアされていないというのもあるだろう。しかしながら、それよりも大きな問題として挙げられているのはやはりコスト面だ。

確かに2017年の年明け以降、国内の大手電機メーカーが大型有機ELディスプレイテレビの発表したことで国内市場の話題ともなっている。これまで韓国メーカーにシェアを大きく取られていたことからも、それらの発表に関しては少なくとも大きな動きであったことが言える。しかしながら、その価格は決してお手頃な値段とは言い難い。

原理的には液晶ディスプレイに比べても、製造が単純であることから低コストを実現することができると期待されているが、量産できる仕組みがまだ整っていない。台湾の鴻海精密工業傘下で経営再建を狙うシャープが2018年の4~6月ごろを目途に試験ラインを稼働させることを目指しており、ジャパンディスプレイに関しても量産ラインを目指す方針を掲げている。各社の製造が本格的になってくれば、コスト面に関しては自然に解決されると考えられ、そのタイミングがこの銘柄の大きなポイントとなってくるのは間違いない。そのタイミングを見逃さないためにも、今後も注意して着目しておいてもらいたい。

有機EL部材・部品関連銘柄【本命】

【1518】三井松島産業

主に海外で炭鉱事業などを行っており、柱はオーストラリア生産である。他国での権益も拡大している。施設運営、飲料ストロー等の事業も展開。

エネルギー事業や生活関連事業など様々な子会社から成る同社だが、液晶パネルや半導体関連の部材加工を行っているクリーンサアフェイス技術完全子会社化すると発表している。液晶パネルだけでなく、有機ELディスプレイでも大きな役割を担う技術を有しており、有機EL部材・部品関連銘柄において一気に注目を集める存在となっている。

有機EL部材・部品関連銘柄【おすすめ】

【7717】ブイ・テクノロジー

精密機器メーカーであり、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の製造・検査関連装置を主力としている。

有機ELディスプレイ関連を中心に事業を拡大してきた同社だが、3月までに同社が開発した装置や部材をめぐり、中国メーカーと契約する交渉に入っていることを明らかにしている。これが実現すれば、500億円規模の売り上げが見込めると言われ、有機EL部材・部品関連銘柄においても注目を浴びる存在になることは言うまでもない。

有機EL部材・部品関連銘柄【注目】【出遅れ】

【4005】住友化学株式会社

総合化学大手メーカーとして知られており、国内での化学メーカーとして2位の実績を誇っている。また、海外事業にも注力してきており、その売上高も多くを占めている。

同社は、有機ELに注力してきたことでも注目を集めてきたが、JOLEDに対して発光材料を供給することを発表している。同社は高分子型の技術を採用しており、これが商業ベースで採用されるのは世界初の試みとして注目を集めている。このことからも、有機EL部材・部品関連銘柄でも期待されている企業のひとつだ。

【5019】出光興産

石油類の精製や販売を行っており、上流原油開発も行っており、昭和シェル石油と業務提携を行うべく協議を行っている。

同社は有機EL材料の開発にも積極的に取り組んでおり、今後の更なる需要拡大に備えて、スイス連邦に有機EL材料の開発会社を設立している。既に国内では電子材料開発センターを有しており、新拠点を構えることによって、需要拡大を目指している。この報道が伝えられたことによって、同社に更なる期待が高まり、有機EL部材・部品関連銘柄でも注目を浴びる存在となっている。

有機EL部材・部品関連銘柄まとめ

今後、市場の拡大が見込まれている国内メーカーへの供給もカギとなってくるが、現状では海外メーカーへの供給が優先的に行われ、それら関連企業が株式市場でも注目を集める存在となっている。まだまだ、成長市場でもあることから、今後有機EL部材・部品を扱っている企業も更なる事業を拡大していくことが予測されている。新たな局面を迎える2017年は、関連銘柄の動きに注目をしておきたいところだ。

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