炭素繊維関連銘柄

今後、市場を賑わす可能性として注目を集めているのが次世代繊維の存在だろう。特に新技術として期待されているセルロースナノファイバーには多くの企業が開発を進めている。中でも、試作段階のものが多い中、すでに実用化されているのが炭素繊維だ。国内初のジェット旅客機「MRJ」にも使用され、尾翼の軽量化に一役買ったことでその名は一気に広まっている。それ以外にも今後さまざまな用途で活躍するであろう炭素繊維に注目しておきたい。

炭素繊維関連銘柄リスト

コード銘柄名企業情報・業務内容株師孔明の注目度
3110日東紡績無機材料の高温溶融による繊維化の分野で高い技術力を持つ繊維メーカー。★★★
3401帝人高機能繊維・複合材料、繊維製品などを展開している企業グループ。★★★
3402東レ合成繊維・合成樹脂をはじめとする化学製品や情報関連素材を取り扱う大手化学企業。★★★★
3580小松精練合成繊維を中心に製造・販売をしている企業。★★★★
3896阿波製紙和製品・繊維メーカーとして、非木材紙に特色を持つ企業。★★★★
4188三菱ケミカルホールディングス三菱化学と三菱ウェルファーマの共同持ち株会社。★★★
4204積水化学住宅、環境・ライフライン、高機能樹脂などを中心に西欧・販売する大手樹脂加工メーカー。★★★★
4217日立化成半導体用材料、樹脂材料、自動車部品など幅広い分野で事業を展開している化学メーカー。★★★
5302日本カーボン炭素製品の大手メーカー。★★★

炭素繊維と関連銘柄

炭素繊維

近年になってその名が知れ渡るようになったが、その歴史は意外にも長い。19世紀末にかの有名なトーマス・エジソンが電球を発明する際にも炭素繊維を用いている。その後、1950年代になって注目を集めるようになり、ユニオン・カーバイドの子会社ナショナル・カーボンが炭素繊維を発明している。日本では、通商産業省工業技術院大阪工業試験所の進藤昭男が炭素繊維を発表し、これが現在まで続くPAN系高性能炭素繊維の始まりとなっている。

また、1963年には群馬大学の大谷杉郎によりピッチ系炭素繊維が発明され、現代の炭素繊維技術における礎が築かれている。1970年代以降になってからは徐々に実用化もされ始め、1980年代になると、さらなる製造コスト削減から、ロケットや航空機だけでなくテニスラケットや釣り竿といった身近なものから、剣道の竹刀、弓道の弓といった武道の道具にまで使用されることになった。

2006年にはPAN系最大手の東レが、旅客機開発のためボーイング社と2021年までの長期大型契約を結ぶなど、多くの分野でその名は知れ渡るようになっている。

炭素繊維が注目されている理由

炭素繊維の特徴は何といっても「軽くて強い」ことだろう。鉄と比較をしても4分の1の質量と非常に軽いうえに、強度は10倍、弾性率も7倍ある。その他にも、耐摩耗性、耐熱性、熱伸縮性、耐酸性、電気伝導性に優れていることがさまざまな場面で使われている要因のひとつだろう。

また、富士経済の発表によると、その市場規模は2030年には2015年と比べて4倍以上になると言われており、これは5兆円近い見通しが期待されている。そしてそのほとんどが炭素繊維プラスチックとして使われ、今後は航空機にだけでなく、自動車などにも使われ活躍の場を広げていくだろう。

デメリットの改善に向けて

炭素繊維は加工の難しさや、コスト面、リサイクル技術といった点において難点であることがこれまで指摘されてきた。確かにこれらを改善しなければ、いくら成長市場といえども今後の見通しは暗い。

しかしながら徐々にではあるが、企業努力によってこれらは改善されつつある。特に自動車向けなどに用いられる炭素繊維強化熱可塑性プラスチックに関しては、2013年に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によってその可能性が発表されている。今後はこの技術を生かして全体的な底上げを期待したい。

炭素繊維関連銘柄【本命】

【3896】阿波製紙

和製品・繊維メーカーとして、非木材紙に特色を持っている。エンジン用フィルターをはじめとした自動車関連資材で有力。
セルロースナノファイバー関連としても注目されているが、自動車向けの炭素繊維を手掛け、市場では急騰を続けている。発行株数も少なく、動き出すと早いことからも、炭素繊維関連銘柄として一気に注目を集めている企業。

炭素繊維関連銘柄【おすすめ】

【3402】東レ

合成繊維・合成樹脂をはじめとする化学製品や情報関連素材を取り扱う大手化学企業。フィルムは電子材料分野にも強み。炭素繊維は世界トップシェアを誇る。
PAN炭素繊維世界最大手メーカーとしてボーイング社の旅客機にも採用されているが、その炭素繊維に対して1000億円の投資を行うと発表をしている。うち200億円を自動車向けに当てる計画をしており、本格的に自動車市場を開拓する。このことからも、炭素繊維関連銘柄として一層の期待が高まっている。

炭素繊維関連銘柄【注目】【出遅れ】

【3580】小松精練

合成繊維を中心に製造・販売をしている。ポリエス織編物の精練・染色・捺染加工は代表格として知られている。
同社が開発した炭素繊維複合材料「カボコーマ・ストランドロッド」が耐震補強材として注目を集めている。これを国の重要文化財である「経蔵」の修繕に使用しており、文化財への負担が少ないことから高く評価されている。新たな分野への挑戦として、炭素繊維関連銘柄としても注目される存在となっている。

【4204】積水化学工業

住宅、環境・ライフライン、高機能樹脂などを中心に西欧・販売する大手樹脂加工メーカー。液晶・自動車関連強く、環境、医薬関連を拡大している。
従来の半分のコストで樹脂との複合材の技術を確立したとして、炭素繊維事業に参入することを発表している。今後は、建築や土木向けでの活用を視野に入れており、実用範囲が一段と広がるとして、炭素繊維関連銘柄として注目を集めている。

炭素繊維関連銘柄まとめ

さまざまな場面で実用が期待されている次世代繊維だが、従来から注目を集めてきた炭素繊維に関しても、開発や研究により、成長市場へと変貌を遂げている。まだまだその可能性は多くを秘めており、実用範囲がさらに広がっていくことが予測されるだろう。これまでの常識にとらわれることなく、意外な一面を見せることによって、1歩リードできるのではないか。今後の炭素繊維関連企業の動向に注目をしていきたい。

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