フィンテック関連銘柄【2019年に向けた最新版】

今や知らない人は少なくなったともいえる仮想通貨の根源ともいえる「フィンテック」技術。

とはいってもその歴史はまだ浅く、今後の更なる開発で先進的な普及が見込まれる成長市場だ。

今後、多方面の分野でビジネスとなり得るであろうフィンテックに焦点を充て、その関連銘柄をしっかりとチェックしておきたい。

フィンテックに注目

フィンテックとは

フィンテックとは「ファイナンス-テクノロジー」の略称で、技術の進化によって金融の仕組みが革命的に変化する動きを指す。

スマートフォンやインターネット、AI(人工知能)などの技術を使って、人の介在が必要だった業務を自動化したり、ブロックチェーン技術を使って全く新しいお金の仕組みであるビットコインを生み出したりしている。

フィンテックの影響が及ぶ分野は、銀行業務や投資、証券取引、決済、融資、保険、会計など多岐にわたる。

2016年5月25日、「情報通信技術の進展等の環境変化に対応するための銀行法等の一部を改正する法律(銀行法等改正法)」が可決、成立され、フィンテック関連の企業を銀行が設立できるようになった。

従来の銀行法では、銀行は5%、銀行持ち株会社は15%までの出資規制があったが、これが今回の法改正で緩和されることになり、2017年4月1日に施行されている。

施行されて以降、すぐに三井住友フィナンシャルグループが動き出し、その後も様々な大手企業がフィンテックスタートアップ企業を買収している。

このようなM&A実現によって、株式市場ではフィンテック関連銘柄にも注目を集めるきっかけとなった。

フィンテックの利用用途と将来性

フィンテックの影響が及ぶ分野と、用いられる技術および提供されるサービスについて以下にまとめた。

金融分野 主となる技術 サービス名
投資 AI ロボアドバイザー
支払い スマートフォン モバイル決済、QRコード決済
支払い 仮想通貨 仮想通貨決済
会計 クラウド クラウド会計ソフト
資産管理 AI 家計簿アプリ
保険 クラウド 歩数や運転技術の計測によって金額が変化する保険商品
投資・融資 インターネット クラウドファンディング
国際間・銀行間送金 ブロックチェーン ブロックチェーン技術を使った国際間および銀行間送金システム

投資の分野では、ロボットが最適なポートフォリオを提案し、定期的に組み換えも行う。

それまでは人材コストの問題から、多額の資産を運用する人にしかポートフォリオのアドバイスを与えられなかったが、AIの進化で一般的なサラリーマンにもすそ野が広がった。

このように、フィンテックによって既存の金融の枠組みにとらわれない新たな商品や市場が生まれている。

また、クラウド会計アプリでは、銀行口座やカードを登録しておくと、口座引き落としやカード利用の履歴が自動で反映され、明細をいちいち突き合わせる時間を短縮できる。

フィンテックがもたらす技術革新は、社会全体の効率性を引き上げ、人口減少に伴う働き手の不足という課題を解決するだろう。

フィンテック関連銘柄に注目

フィンテック関連銘柄が株式市場に与える影響

フィンテック関連銘柄は成長期待が高いことから、株式市場で多くの資金を集めやすい。

業績が不安定な銘柄でも、売上高の伸びが見込めるなど成長期待の高さを背景に株価が上昇するケースがある。

フィンテックはITと金融の融合により生まれるものであり、資金力のある大企業が多い金融業界と、変化が速いIT業界の長所を活かせれば、フィンテック市場の拡大が進みやすくなると考えられる。

フィンテック関連投資を積極的に進める企業が増えれば、関連銘柄にとって追い風となる。

フィンテック関連銘柄はなぜ株価が上昇するのか?

メガバンクがATMや人員の削減に取り組むなど金融業界の先行きには不安材料もあるが、ITと金融を融合するフィンテック研究が進めば、業務効率化や顧客利便性向上につながると考えられる。

日本では現在、現金の使用比率が高いが、2019年10月の消費増税を機にキャッシュレス社会の到来を早める取り組みが行われる可能性がある。

キャッシュレス決済が普及する中で決済手段の効率化が進めば、フィンテック関連銘柄への注目につながることも考えられる。

フィンテック関連銘柄 一覧

チェック

コード 企業名 企業情報・業務内容 注目度
2307 クロスキャット ソフトウエア開発、クレジット向けシステムに強み。 ★★★
2315 カイカ 金融機関向けにブロックチェーン技術を提供。 ★★★★
2330 フォーサイド クレジット決済代行、決済導入コンサルティング。 ★★★
2335 キューブシステム 金融や流通、製造など事業別のサービスを展開。 ★★★
2351 ASJ ゲームや決済代行サービスなどを展開。フィンテックによる決済コスト低下は追い風。 ★★★
2389 オプトホールディング 広告代理店、不動産・金融に強くデータベース事業を拡大。 ★★★
2428 ウェルネット コンビニ決済サービスを提供。フィンテック活用で収益性を高められる可能性。 ★★★★★
2492 インフォマート クラウドを活用した受発注、規格書、請求書システムの運営。 ★★★
3031 ラクーン 決済代行サービス「Paid」を提供。 ★★★★
3623 ビリングシステム 決済代行サービスを提供。決済コスト減に期待。 ★★★
3625 テックファームホールディングス アプリ開発等を手掛ける。電子決済サービスも実施。 ★★★★
3630 電算システム 収納代行サービスに取り組む。決済コスト低下に伴う決済頻度増などのチャンス。 ★★★
3690 ロックオン フィンテックのブロックチェーン技術に強い。 ★★★
3691 リアルワールド フィンテック企業に出資、ビットフライヤーと提携。 ★★★
3769 GMOペイメントゲートウェイ GMOグループの決済代行銘柄。決済コスト低下に伴う需要増に期待。 ★★★★
3778 さくらインターネット ブロックチェーン技術のテックビューロと提携。 ★★★★
3853 インフォテリア プライベート・ブロックチェーンの開発技術を持つ。 ★★★
3917 アイリッジ 集客サービスを実施。決済コストが下がればスマホ集客のハードル低下もあり得る。 ★★★★
6172 メタップス ビッグデータ解析ビジネスを手がける。決済代行サービスも実施。 ★★★★★
8252 丸井グループ カード事業で収益を確保。フィンテック普及による決済コスト低下で利益率向上に期待。 ★★★★
8589 アプラスフィナンシャル クレジットカード事業等に取り組む。フィンテックでキャッシュレス化が進めば恩恵。 ★★★

主なフィンテック関連銘柄はこの通りとなっている。

出遅れとして出てきた銘柄があれば、随時更新していくのでこまめにチェック頂きたい。

株師孔明注目のフィンテック関連銘柄

統計

今後も注目のテーマ株として注視されるフィンテック関連銘柄。

その中でもとくに注目しておきたい企業を紹介していこう。

<6172>メタップス

メタップスの株価

ビッグデータ解析ビジネスに取り組んでいる。成長期待の高い銘柄であり、指標面での割高感が見られても資金流入のチャンスがある。決済代行サービスを手掛けていることから、フィンテックの活用で決済効率化が進められれば恩恵を受けられる。売上高を伸ばす中で、安定して利益を確保できる状況まで成長できるかに要注目だ。

<2428>ウェルネット

ウェルネットの株価

コンビニエンスストアでの決済代行ビジネスで高いシェアを誇る。業績に不安定感があるものの、高配当株としての性格を持つことから中長期投資の資金流入にも期待できる。フィンテックを活用して決済サービスの効率化を進めることができれば、収益改善につながる可能性がある。インターネット通販造成などを追い風に、コンビニ決済市場が拡大するかどうかも中止しておきたい銘柄だ。

<8252>丸井グループ

丸井グループの株価

クレジットカードサービス等を提供する。2019年10月の消費増税に伴い、キャッシュレス決済の促進が図られれば恩恵を受ける可能性がある。フィンテックの活用を進めることで決済コストの削減ができれば、決済サービスの収益性アップに期待できる。フィンテックがどこまで決済コストの削減に寄与し、現金からクレジットカードなど手数料の取れる決済手段へのシフトが進むかに要注目だ。

フィンテック関連銘柄 まとめ

法改正が施行されたり、仮想通貨が普及された事で再度注目を受けているフィンテック関連銘柄。

今後も大手金融機関によるM&Aが実現することによって、成長力のあるフィンテック関連企業の付加価値も非常に高まると考えられおり、株価が大きく反発する起爆剤となり得るテーマ株であることには今後も変わりない。