量子コンピューター関連銘柄

「今世紀末までにできるかどうか」ともいわれていた、未来の技術「量子コンピューター」がいきなり現実味のあるものになっており、すでにカナダのベンチャー企業が製品化している。日本は2000年ごろまでは研究・技術開発で世界をリードしていましたが、今はアメリカなどに後れを取っている状態だ。ようやく政府も重い腰を上げ、バックアップの姿勢を明確にしたこともあり、パソコンの開発競争はスーパーコンピューターから量子コンピューターに移ろうとしているといえるだろう。

量子コンピューター関連銘柄リスト

コード銘柄名企業情報・業務内容株師孔明の注目度
4736日本ラッドビッグデータ、FPGAに注力。★★★★★
6502東芝総合電機大手。★★
6503三菱電機総合電機大手。FAが収益柱。★★★★
6701NEC量子コンピューターでは、その心臓部とされる「量子ビット」で次々に新技術を開発。★★★★
6702富士通ICTサービス、サーバーで国内首位。★★★★
6864エヌエフ回路設計ブロックNF制御技術やアナログ技術に強み。★★★★
9432NTT量子コンピューターに関する共同研究を積極的に進めている。★★★★

量子コンピューターと関連銘柄

量子コンピューター

従来のノイマン型コンピューターでは、「0」と「1」だけの2進法で演算をしている。しかも順を追っての逐次的な実行しかできないというものだ。「1でもあり、2でもある。また、3でもあり4でもある」という「重ねあわせ」を利用できれば、「複数の状態を保持し、しかもそれぞれ別に計算を進める」という、全く違ったコンピューターが可能になる。その性能は理論的にはスーパーコンピューターの数億倍とされている。この「重ねあわせ」は素粒子の世界で見られる量子の現象であり、その理論を応用しているため、この新しいタイプのものは「量子コンピューター」と呼ばれる。1980年代に考案されていたが、その技術的なハードルの高さから、「実用化はまだまだ先のこと」とされていた。

量子コンピューターが注目されている理由

2010年代に入り、アメリカの多くの有力企業を顧客に持つ、カナダ・D-Wave Systems社が量産型とされる量子コンピューターを登場させている。中国からも「開発に成功した」とのニュースが飛び込んでいるなど、日本は米中から大差を付けられている状況ともいえる。そこへ8月17日付け朝刊で、日経新聞が「量子コンピューターの実現を後押しするため、18年からの10年間で300億円を投入する」と伝えられた。遅れを取り戻すため政策がようやく始まった事で、その日の東京市場ではエヌエフ回路設計ブロックが早速ストップ高まで買い進まれた。「実用化に向けた開発が活発化すれば、エヌエフが得意とする電子計測機器の需要増につながる」との見方がされており、今後も注目できるテーマだろう。

今後も政府のバックアップが期待できる

量子コンピューターの開発に成功する・しないは、開発・販売する企業だけの問題ではない。新薬開発、新素材開発、人工知能(AI)、情報工学、各種の製造業といったように広い範囲での活用が予想されており、たとえば、自動車の自動運転も量子コンピューターがあれば一気に開発が進む。すでにリクルートコミュニケーションズはD-Wave Systems社の製品を購入し、ネット利用者の検索結果から、その利用者に対し推奨する商品を選ぶ際の「最適化」の研究に利用しているようだ。また、国産コンピューターの優劣は、防衛関連産業や国の防衛力そのものにも大きく影響することから、今後も政府による強力な後押しが予想される。今回の支援の決定は遅すぎたぐらいだが、これによって加速度的に開発が進むことは間違いないだろう。

量子コンピューター関連銘柄【本命】

<6864>エヌエフ回路設計ブロック

ファンクションジェネレーターに代表される電子機器計測器、交流・直流の産業用電源などの開発・製造・販売を手がけている。

量子コンピューターに関連する分野では、開発・製造段階で必要になる各種電子計測機器がある。また、電子部品でも、超伝導デバイスの信号増幅に欠かせない超低雑音増幅器をもっている。そのため、従業員約200名の企業ながら、量子コンピューター関連銘柄として真っ先に物色の対象になっている銘柄と言えるだろう。

量子コンピューター関連銘柄【おすすめ】

<6701>NEC

エヌエフ回路設計ブロックとも取引がある企業。ノイマン型のいわゆる「スーパーコンピューター」でも主要なプレーヤーだ。量子コンピューターでは、その心臓部とされる「量子ビット」で次々に新技術を開発し、一時は世界をリードしていた。D-Wave Systems社の製品もNECの研究がなければ実現しなかったかもしれない。政府が来年(2018年)夏にも公募を予定している量子コンピューターの研究に、参加が見込まれていることからも注目の銘柄だ

量子コンピューター関連銘柄【注目】【出遅れ】

<9432>NTT

昨年11月、米イリノイ大学と共同で、「現在のレベルの加工技術で作ることのできる素子でも、量子コンピューターが実現できる可能性がある」という研究結果を発表している。今までは、「電子が数個単位で動く極めて微細な素子が必要」とされ、量子コンピューター開発のネックのひとつになっていたが、それ以外にも東北大学、国立情報学研究所など国内外の大学・研究機関と共に、量子コンピューターに関する共同研究を積極的に進めている

<6702>富士通

この5月、「量子コンピューターのために開発されたAI技術を応用してのアプリケーション開発」を目的として、カナダ・1QBインフォーメーションテクノロジーズ社との協業を発表している。1QB社の量子コンピューター向けソフトを、富士通とカナダ・トロント大が共同開発した計算機アーキテクチャー「デジタルアニーラ」に役立てることも予定されている。金融機関のボートフォリオ構築、物流企業の配送計画など、膨大なデータ処理が必要な場面での活用が期待される。

<6503>三菱電機

量子コンピューターの実用化が進むと、今ある電子関連の暗号は一瞬のうちに解読され、全く役に立たなくなると予想されているが、量子コンピューター時代が到来しても対応できる新しい暗号技術「量子暗号」の研究をリードしている。この8月にも、新しい量子暗号通信装置を北海道大学と共同で開発し、世界最長の80kmの量子暗号原理検証実験に成功しており、今後期待のできる銘柄と言える

量子コンピューター関連銘柄まとめ

かつては日本のお家芸とされていたハイテクといわれるパソコン。しかし今後は、量子コンピューターの開発がどう進むかにより、日本企業の将来を占うことにもなる。政府の300億円投入で開発の活発化を期待しつつ、今後の各企業のさらなる開発に注目しておきたいところだ。

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