【2018年11月仮想通貨の動き振り返り】と【12月の展望を予測】

2018年11月は、ビットコインの価格が3割下落するなど大きな下落相場となった。

この記事では、仮想通貨市場で11月に起こったニュースと、各主要通貨の個別の価格の動きを振り返る。

2018年11月の仮想通貨の動き

ビットコインキャッシュの分裂

2018年11月16日、ビットコインキャッシュは「bitcoinABC」と「bitcoinSV」にチェーンが分岐した。

この2つのグループが「真のビットコインキャッシュ」の座を巡って争う形になったが、23日にbitcoinSV派がビットコインキャッシュの名前を放棄すると発表し、両グループが存続する方向に事態が動いている。

チェーンの分裂が不可避になったときから「両グループが存続する」という方向性に至るまで、仮想通貨市場は先行き不透明感に反応し、主要通貨の価格が下落した。

ビットコインキャッシュは60%値下がりし、他の主要通貨の下落を先導する形となった。

三菱UFJ、リップル社の技術でブラジルへの国際間送金システム開発へ

11月9日、三菱UFJ銀行は、リップルの技術を使って日本とブラジル間で新たな国際間送金システムを開発することを発表した。

三菱UFJ銀行とそのブラジル現地法人のBanco MUFG Brasil S.A.は、ブラジルサンパウロに拠点を置くBanco Bradesco S.A.(ブラデスコ銀行)と新たな国際送金システムを開発する旨の覚書を交わした。

リップル社の技術を利用し、高速かつ透明性・追跡性に優れた国際送金の実用化・商用化の実現を目指すとしている。

現在リップル社は、「RippleNet」を利用する企業が200社を超えるなど、急速に実用化に向けた動きが強まっている。

米Amazonがブロックチェーンをかんたんに構築できるサービスを開始

11月28日、米Amazon.com傘下のAmazon Web Services(AWS)は、クラウド上でブロックチェーンネットワークを構築できるサービスのテスト版を、法人向けに開始した。

サービス名は「Amazon Managed Blockchain」とし、かんたんにブロックチェーンネットワークを構築・管理できるというもの。

従来のブロックチェーンの課題であった、何百万回もの取引があることで取引が遅延してしまうスケーラブルな問題が起こらず、大量のアクセスがあっても安定して稼働するとしている。

ネットワークの参加者を集めたり、参加者がソフトウェアをインストールしてセットアップしたりといった煩雑な作業は全くなく、わずか数クリックで利用開始できるという。

個別通貨の動き

ビットコイン(BTC)

11月30日の終値は414,000円となり、ビットコインはこの1ヶ月で33%価格が下落した。2018年の最安値を更新し続けたため、悪夢のような1ヶ月だったと言える。

この1ヶ月の間に価格が急落したポイントが3つあり、以下にまとめている。

 発生した日 急落率 
急落ポイント➀ 11月15日 ▲11%
急落ポイント② 11月19日~21日 ▲23%
急落ポイント③ 11月25日 ▲16%

・急落ポイント➀
ビットコインキャッシュのハードフォークが行われる前日だった。
ビットコインキャッシュの2つの勢力の対立の方向性が不透明だったため、市場が失望し、売りが加速した。この時点でビットコインは今年の最安値を記録している。

・急落ポイント②
ビットコインキャッシュのチェーンが分裂してからも、2つの勢力間で「ハッシュ戦争」が続いており、先行きが見えない状況だった。また、米Bankktが12月に開始予定だったビットコイン先物プラットフォームを、来年1月まで延期すると発表したことが懸念材料と受け止められた。

・急落ポイント③
ビットコインキャッシュ両陣営が赤字を出しながらハッシュ計算を行いネットワークを支えていたため、資金繰りのために大量のビットコインを売りに出した可能性がある。

イーサリアム(ETH)

イーサリアムはこの1ヶ月で40%価格が下落した。ビットコインと同じ値動きを辿り、月初は2万円代だったが、30日は1万2千円代となった。

一部の通貨を例外に、アルトコインはビットコインよりも価格下落の影響を強く受ける傾向がある。イーサリアムは、価格の下落を受けて時価総額がリップルよりも下回ってしまい、時価総額ランキングの順位をひとつ落とし3位となった。

リップル(XRP)

リップルの30日の終値は37円となり、この1ヶ月で14%価格が下落したものの、他の通貨と比較してこの下落率は格段に小さいと言える。

10月に引き続き、リップルは好材料のニュースが多くあった。

格付け機関「Weiss Ratings」で単独1位をマークしたり、英比較サイト「Finder.com」で2019年末までに327%上昇と大幅修正されたり、米名門大学MITが後援する送金プラットフォームSendFriendが「xRapid」を導入したりなどだ。

リップルは時価総額ランキングでビットコインに次ぐ2位に浮上している。

ビットコインキャッシュ(BCH)

新たなビットコインキャッシュとなった「bitcoinABC」だけで換算すると、価格は57%減少したことになる。分裂した「bitcoinSV」を合算した金額で計算すると、価格の減少率は34%だ。

終値は、bitcoinABC(ビットコインキャッシュ)が1万8千円、bitcoinSVが9千9百円となっている。

1日から8日まで、付与される通貨狙いとみられる買いが相次ぎ、6万円代まで価格が上昇したが、その後価格は下降していった。

価格下落の原因は、ハードフォークによる2つのグループの対立の決着が見通せなかったことにある。11月下旬には、2つの通貨がそれぞれ存続する形で終息しそうな状況が伝わり、価格は下げ止まっている。

ファクトム(FCT)

ファクトムは、ビットコイン急落とは逆にこの1ヶ月で価格が2.6倍となり、急騰した。

月初の470円に対し、30日は1200円となっている。

価格が急騰した要因は、NASDAQ上場企業の子会社であるEquator社の不動産ローンの取引ソリューションに、ファクトムのプラットフォームが統合されることが発表されたことだ。

ファクトムプロジェクトへの期待感から大きく価格が上昇している。

ネム(XEM)

ネムは、11月に17%価格が減少した。

12~13日に価格が33%上昇し、一時12円代を記録した。要因は、仮想通貨取引所コインチェックでネムの取引が再開されたことにある。

その後ビットコインキャッシュのハードフォークの影響を受けて価格が減少したものの、下げ幅は他の通貨よりも小さい。

ZCash(ZEC)

ZCashは1ヶ月で30%価格が減少している。月初の1万3千円に対し、11月30日の終値は8千3百円となっている。

11月30日に米大手仮想通貨取引所Coinbaseに上場し、一時価格が17%上昇した。

12月の展望

11月は仮想通貨市場全体が大きく落ち込み、どこまで値が下がるのか不安な気持ちで過ごした方も多いだろう。

11月下旬には、ビットコインキャッシュの分裂の方向性も見えてきており、価格は下げ止まったようだ

価格は回復基調にあり、11月に失われた価格をどこまで回復できるのか注目したい。

特にビットコインキャッシュとbitcoinSVについては、1~2ヶ月以内にハッシュ戦争のはっきりとした終息を迎えることで、価格が上昇する可能性を秘めている。

現時点で送金は再開されておらず、取引所からどの通貨が付与されるのかも定かではないが、この2つの通貨についてはチェックすべきだろう。

2018年11月の仮想通貨 まとめ

多くの仮想通貨が30%以上値下がる悪夢のような1ヶ月であった。

11月下旬には、懸念されていたビットコインキャッシュの分裂についても終息の兆しが見えてきたため、12月の動向を見守りたい。

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