【孔明Check!】2019年10月の株式市場振り返り

10月の株式市場に向けては、1日実施の消費増税の影響が懸念されていた。

しかし、世界的な金融緩和の流れを受けて相場は堅調で、消費増税関連銘柄のみならず、幅広い銘柄に買いが入りやすかったと言える。

テーマ株では、台風19号などによる大規模な水害が発生したことで水害対策関連銘柄に注目が集まったほか、吉野彰氏のノーベル化学賞受賞によりリチウムイオン電池関連銘柄が、ラグビーW杯で日本が初のベスト8入りを果たしラグビーW杯関連銘柄も物色対象となった。

11月の株式市場では、即位祝賀パレードの開催に伴い、皇室関連銘柄などに資金流入の可能性がある。

全体相場が堅調に推移すれば、今期業績の進捗率が高い銘柄や、自社株買い等の株主還元を発表した銘柄に資金が集中することもあり得る。

消費増税直前には駆け込み需要が発生したことが明らかとなる中、キャッシュレス決済へのポイント還元等を背景に個人消費の落ち込みが防げているかにも要注目だ。

主な出来事

10月は消費増税の影響が懸念されたがリスクをとる動きも

10月の株式市場では、消費税が10%に増税されることで景気が冷え込むことが懸念された。

蓋を開けてみれば、直前の駆け込み需要こそあったものの、キャッシュレス決済へのポイント還元等の経済対策の効果もあってか、消費が急減したとの印象は出ていない。

むしろ、世界経済に減速懸念が高まる中、ディフェンシブ銘柄と言える小売り銘柄や外食銘柄なども好調となった。

また、ラグビーW杯で日本が初の8強入りを果たし、決勝トーナメントの南アフリカ戦はテレビの視聴率が4割となるなど多くの注目を集めた。

リチウムイオン電池開発への貢献が評価された吉野彰氏がノーベル化学賞を受賞した点も、明るい材料だったと言える。

いっぽう、台風19号に伴う大規模な水害が発生し、北陸新幹線の車両が水没するなど甚大な被害に見舞われた。

水害対策関連銘柄などがにぎわったものの、被災地経済や物流等への悪影響が懸念されている。

11月はブレグジットやインバウンド減少リスクを注視

11月の株式市場では、ブレグジットに向けた動きのほか、日韓関係の悪化やラグビーW杯の終了、世界遺産である首里城の消失などによるインバウンド需要の落ち込みが懸念される。

米中貿易摩擦の影響が企業業績にも明確に表れてきており、業績の進捗などを見ながら銘柄を選別する流れが強まりそうだ。

いっぽう、11月10日は豪雨災害を受けて延期された即位祝賀パレードが開催される。

祝賀ムードが高まれば皇室関連銘柄や新元号関連銘柄はもちろん、全体相場にも好影響が期待できる。

また、気温の低下に伴って感染症対策や冬物衣料を手掛ける銘柄にも資金が向かう可能性がある。

相場波乱リスクは念頭に置きつつも、過度な悲観ムードにはならず、上昇を見込めるテーマなどを冷静に選別したいところだ。

10月の株式市場振り返り関連銘柄

10月に上昇率が高かった銘柄5選

<8267>イオン

大手小売銘柄。近年はGMS事業などで苦戦が続くが、金融事業などで業績を伸ばしている。
8月末までの中間決算でも子会社カジタク不正の影響を除けば増益となり、ディフェンシブ性にも期待した買いが集まった。
消費増税後の消費減速の影響が軽微であれば、株主優待による下支え効果も受けながら、今後も株価が堅調に推移することが期待される。

<7122>近畿車両

鉄道車両メーカーとして知られる。
台風19号に伴う豪雨災害では北陸新幹線車両が水没するなど、鉄道車両や設備にも甚大な被害が発生した。
JR用車両の製造実績が多くあることから、復興需要を取り込めれば業績向上への期待感が高まる。

<9022>JR東海

東海道新幹線を抱える。
北陸新幹線の運休や減便に伴い、東海道新幹線を活用した迂回需要も発生した。
また、ラグビーW杯観戦客の輸送にも貢献したとみられ、業績押し上げ効果への期待が持てる。
省エネ性などに改良が加えられた新車両N700Sの投入で、国内ビジネス需要とインバウンド客などをさらに取り込みたいところだ。

<3407>旭化成

化学メーカー大手として知られる。
名誉フェローを務める吉野彰氏がノーベル化学賞を受賞したことで注目を集めた。
研究・開発にじっくり取り組める環境が意識されれば、就職・転職市場が活況を呈する中でも優秀な人材を取り込みやすくなる。
2020年3月期はわずかながら増配も予定しており、配当利回りも3%前後と高いことから安心感もある銘柄と言えよう。

<8591>オリックス

リースや事業投資などに取り組む。
高配当株として知られており、配当利回りは4%超で推移している。
金融危機時の業績減速懸念などから割安放置される傾向があるが、10月下旬に発行済み株式の5%程度に相当する自社株買いや、下限配当76円の設定を行ったことが好感された。
全体相場の復調を背景にさらに上値を追いたいところだ。

11月に期待したい銘柄

<4689>Zホールディングス

ヤフーが名称変更した銘柄で、キャッシュレス決済「PayPay」などを手掛ける。
キャッシュレス決済市場は消費増税後のポイント還元で拡大しており、利用者増に拍車をかけて収益力を高めたいところだ。
3年連続日本一を果たしたプロ野球・福岡ソフトバンクホークスの本拠地がペイペイドームに名称変更されることも追い風となりうる。

<6864>エヌエフ回路設計ブロック

電子計測器の開発を手掛ける。
量子コンピュータ開発に役立つNF増幅技術を有しており、成長期待が高い。
グーグルが量子コンピュータを活用して、スーパーコンピューターを凌駕する計算速度を実現したことが10月半ばに伝えられたため、今後は成長期待の資金を一気に取り込みたいところだ。

<4507>塩野義製薬

医薬品メーカーとして高い知名度を誇る。
即効性の高さが評価されているインフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」で売り上げを伸ばしたい。
今年は春先や夏場にもインフルエンザが流行した地域があったが、冬場に向けて流行が本格化すればさらに注目度が高まるだろう。

<9983>ファーストリテイリング

「ユニクロ」ブランド等で衣料品を提供している。
気温が着実に低下すればヒートテックやフリース等の定番商品の売れ行きが好調となりやすい。
11月は毎年創業祭も予定していることから、消費増税後の時期にも割安感を打ち出して売り上げを伸ばしたいところだ。

<7946>光陽社

印刷ビジネスを手掛ける。
改元を祝賀し印刷物の需要が増加すれば追い風だ。
11月の即位パレードで祝賀ムードが高まり、年賀状印刷などへの好影響が出ることに期待したい。
電子ブック作成など将来を見据えた事業を育成している点も評価できる。

シナジーのある別テーマ

水害対策関連銘柄、即位祝賀パレード関連銘柄

まとめ

10月の株式市場では、消費増税に伴う景気冷え込みリスクを回避する動きはそれほど見られず、むしろ金融緩和を強化する流れを背景に相場は好調だった。

11月の株式市場では、波乱要因を注視しつつも、天皇即位祝賀パレードや、復興関連銘柄などに注目していきたいところだ。

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